寒い時期に、色とりどり多種多様な花を咲かせるクリスマスローズ。
シンプルに一色の花を咲かせたり、八重咲のような花を咲かせたり、
ふちどりのある花を咲かせたり、種類によっていろんな表情があり、
栽培の楽しさを教えてくれます。
そんなクリスマスローズを育てて年数が経ってくると、
土が固くなったり、根詰まりを起こしてしまうので、
植え替えをしなくてはいけません。
だんだんと根が張ってきて、鉢では容量オーバーになってしまうこともあるので、
できれば植え替えは地植えにしておきたいところ。
では、地植えへの植え替えはどのように行えば良いのでしょうか?
クリスマスローズの植え替えのコツ!【株分け・時期・用土・場所】
地植えに植え替えをする時期を2月から3月として、
前年の11月から12月にかけて、
植え込む場所の土全体を深さ30センチ前後掘り起こします。
掘り起こした土に腐葉土や堆肥を混合し、
水平面より10~15センチほど高く、
幅40~50センチほどの畝を作っておきます。
植え込む予定のクリスマスローズは
鉢土が乾くように数日前から水を控えるようにします。
固くなった根をほぐしやすくするためと、
植え込み後の活着をよくするためです。
植え込み前日に、前年秋ごろに耕した畝土を、
深さ30センチ幅30センチ掘り下げ、土に水をかけておきます。
クリスマスローズを鉢から抜き出し、
鉢底に回った根を3~4割程度ほぐして植え込みます。
ほぐしたクリスマスローズの根を広げるように植え込み穴におさめて、
根と土がなじむように、掘り出した土を株の周囲に寄せて固めるようにします。
植え込みが終わったら、その時点で水は与えないようにし、
翌日に周囲を含め十分な水を与えます。
植え込み時には特に肥料を与えなくても良いですが、
新しい根が伸びだす植え込み10日後頃に、
株の周囲に有機肥料を与えましょう。
クリスマスローズを植え替えする際の、
コツや注意点についてご紹介いたします。
クリスマスローズの株が最も成長するのは、春から初夏にかけて。
なので、植え替えは花が咲いている冬から春の間にしましょう。
クリスマスローズは数年すると、花茎を20本30本と立て、
大きな株に育ちますので、
株の間隔は50~60センチ前後が良いでしょう。
間隔を詰めすぎてしまうと、数年後に株が大きくなりすぎて、
間引きしなくてはいけなくなりますのでご注意ください。
土は粘土質でなく、砂利やがれきの多い土、
極端にアルカリ性に傾いている土でなければ気にする必要はありませんが、
今後の生育の為にできるだけ固すぎず、
水はけのよい場所を選びましょう。
そして、植え込み後数年たったクリスマスローズは、
活性化させるために、
一度根っこ周辺の土をほぐしてあげたり、
元気な株を株分けして、
根詰まりしないようにしてあげましょう。
クリスマスローズ暑さ対策!夏の管理方法と水やりのコツ!
クリスマスローズは夏になると、根腐れさせてしまったり、
葉が黄色くなり枯らしてしまうことがよくあります。
そして、夏から秋にかけて軟腐病という
病気になりやすくなります。
これらの原因は主に水やりです。
本来、鉢植えの場合は、鉢の底から水が抜けてしまうくらい、
たっぷり水を与えなければいけないのですが、
土の表面だけに水を与えてしまって、
根腐れや、枯れてしまう事がよくあります。
クリスマスローズは乾燥に強いと謳われていますが、
そこは植物ですので、水はしっかり与えないといけませんね。
軟腐病という病気は、根が腐って異臭を放ったり、
葉が精気をなくして薄茶色になる病気。
対策は、株と株の間隔をしっかりとり、風通しを良くします。
新鮮な空気で、軟腐病を予防しましょう。
まとめ
クリスマスローズの育て方、
植え替えのやり方について、説明しました。
クリスマスローズは、十分に間隔のあいた広い場所や、
風通しの良いところで、元気な花を咲かせてくれるのですね。
根詰まりや、夏場の水やり、風通しなどに気を付けてあげれば、
今年もまた、きれいなお花を咲かせてくれるでしょう。
あなたのクリスマスローズはきれいな花を咲かせてくれていますか?
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