『ジャングル大帝』ではない?日本初のテレビ用カラーアニメ作品『もぐらのアバンチュール』とは!

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2019年11月11日から、手塚プロダクション公式チャンネルにて

「日本初テレビ用カラーアニメ作品」の煽り文句とともに『ジャングル大帝(1965年)』が期間限定配信されています。

 

しかし、この「日本初テレビ用カラーアニメ作品」というのは全くの間違いであることが現在では判明しています。

今回は「本当の日本初テレビ用カラーアニメ作品」を皆様にお教えします!

日本初テレビ用カラーアニメは『もぐらのアバンチュール』!

ずばり、日本初のテレビ用カラーアニメ作品は『もぐらのアバンチュール』です。

放送日は1958年7月14日。

テレビ局は日本テレビでした。

実にジャングル大帝の7年前となります。

 

後述の通り、絶対に正解と決めつけられるかは少し微妙なラインではありますが、

日本でカラー放送(試験放送)が開始されたのは1957年10月であるため、

おそらくこれ以前の放送作品は出てこないでしょう。

 

内容は「モグラが宇宙旅行の夢を見る」というもの。

10分の単発作品となります。

 

なお、ジャングル大帝の半年前には『ドルフィン王子』という番組が、

30分番組かつ3週に渡る特別編成で放映、完結しています。

 

ジャングル大帝は「日本初、30分の通常番組として放送された連続テレビアニメ」というのが正確なところでしょう。

手塚プロに悪意は無いと思われる

さて、今回の「日本初テレビ用カラーアニメ作品」という表記。

少なからず20年ほど前までは正しいとされていました。

 

ドルフィン王子はその頃には存在が確認されていたようですが、

もぐらのアバンチュールはつい数年前についに発見された作品でした。

 

そのためか、一般的には『ジャングル大帝』が日本初のカラーテレビアニメと言われることが非常に多いです。

 

また、先例となる『もぐらのアバンチュール』や『ドルフィン王子』は

単発あるいは短期集中という形で放送されたため、

今もって「テレビアニメ番組として最初に作られたカラーアニメ作品」として、

先述の作品を踏まえてなお「日本初のカラーテレビアニメ」として取り扱うこともあります。

 

そのため、今回の手塚プロダクション公式チャンネルの動画公開については、

一般的な紹介をそのまま使った煽り文句であるだけで、

視聴者を騙す意図はなかったと思われます。

 

あるいは、手塚プロの関係者(または動画配信スタッフ)が、

ここ数年のマニアックな最新情報を知らないだけかもしれません。

発見の裏に「データマニアの執念」あり

もぐらのアバンチュールの存在自体は、

1970年代には知られていました。

 

当時はテレビアニメ黎明期のスタッフの証言も多く、

同時にアニメマニアが徐々に台頭してきた時期でした。

 

そんな時期に制作資料の中で存在が確認されたものの、

実際に放送されたという証拠は見つからないまま時代がすぎることとなりました。

 

長らく未放送、あるいは放送されたか不明という扱いだったこの作品の放送が確認されたのは2013年。

 

更に日本テレビの再調査により、

2017年には初回放送日時とカラー放送であったことが確認されました。

 

先だって「最古と断言できない」と書いた理由は、

現在でもこのような調査が引続き行われているからにほかなりません。

 

日本最古のテレビアニメも、

かつては『鉄腕アトム』と言われていましたが、

1980年代ごろに『インスタントヒストリー』(1961年)や『新しい動画 3つのはなし』(1960年)の存在が再確認・整理され、

2010年代には『漫画ニュース』(1957年)が最初の作品であると更に調査が進行しました。

今後も、最も古ければ日本でテレビ放送が開始された1953年まで遡られる可能性があります。

 

実に60年目にしてその存在を再証明することとなったもぐらのアバンチュール。

 

日本最古のカラーテレビアニメというトピックのため、

度々テレビにかかることがあるので、

気になる方は放送がないか調べてみてはいかがでしょうか?

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