端午の節句は中国から伝わった行事で、
日本では奈良時代からずっと続いています。
伝統的な行事ですが、
子どもに端午の節句の由来を伝える時は、少し難しいですよね。
普通に説明したのでは、子どもにとって
難しすぎて理解できないかもしれません…。
子どもに伝える時は簡単な表現で伝えるのがいいですが、
端午の節句の由来を伝える時、
どのように説明すればいいでしょうか。
ぜひこちらを参考にしてみてください。
●5月5日を端午の節句という理由は?本来の意味と菖蒲湯の関連とは?
端午の節句は、季節の変わり目で体調を崩しやすい
端午の日(5月5日)に、
病気や災難を避けられますようにと祈って行われる行事です。
どうして5月に設定されているのだろう?
と疑問にもなりますよね。
5月5日になったのには、
何か明確な理由があったのでしょうか。
実は、最初から端午の節句は
5月だったわけではありません。
【どうして端午の節句は5月5日なの?】
端午の節句の「端午」には、
月の端(はじめ)の午(うま)の日という意味があります。
現在では午という言い方はあまり使いませんが、
昔は正午あたりのことを指す時、「午」といっていました。
本来、端午の節句は5月に限った行事ではありませんでした。
しかし、午と五の発音が一緒のことにこじつけて、
毎月5日を端午にするようになったのです。
そしていつのまにか、
端午の節句は5月5日で定着しました。
【端午の節句にはどうして菖蒲を飾るの?】
端午の節句には、厄除けの意味のある菖蒲を飾るのも風習です。
邪気を追い払う意味が込められています。
ちなみに菖蒲はアヤメ科に属する草木で、
シーズンは5月~6月です。
菖蒲の花ってどんな花だろう?と知りたくなったら、
アヤメをイメージするといいでしょう。
紫色をしたあでやかで美しい花です。
あやめとしょうぶは、漢字で書くとどちらも
「菖蒲」となります。
昔、皇族や家臣たちはよもぎなどの薬草を配り、
病気や災いの魔よけに使っていました。
よもぎは独特な香りが強く、
鬼や悪霊が逃げていくと考えられたのでしょう。
昔はよもぎで今は菖蒲になっていますが、
この菖蒲も邪気を避ける魔よけの役割が期待されます。
菖蒲は悪魔を追い払うと、昔から信じられてきました。
端午の節句にはよもぎや菖蒲を飾るほか、
菖蒲をお湯に入れて「菖蒲湯」で入浴する風習もあります。
●一家庭に一つではない?端午の節句の兜に込められた意味と飾り方は?
端午の節句には、ご家庭に兜を飾るのも定番ですね。
男の子がいるおうちは飾った方がいいでしょう。
兜を飾ることで端午の節句のお祝いになりますし、
兜は子どもたちを災難から守ってくれる役割があり、
縁起がいいのです。
【端午の節句に兜を飾る意味は?】
兜は、あらゆる災いや悪から身を守る意味で飾られます。
簡単にいってしまえば「魔よけ」の意味ですね。
武家社会から誕生した風習です。
武士の命を守るためには、兜や鎧が必要です。
そんな兜が今後、いざという時に、
・子供の命を守ってくれますように…!
・災難に遭わずたくましく成長してくれますように…!
という願いが込められています。
【兜の正しい飾り方】
見ているだけで男気がわいてきそうな立派な兜ですが、
飾り方にもルールがあるのはご存知でしたか?
兜には「ふくさ」と呼ばれる布がついています。
兜の下に敷いていたとしたら、それは間違いです。
正しくは、台座にフワッとかけておくのです。
また、兜のサイドに置く刀と弓の位置にも
正しい決まりがあります。
向かって右側が刀で、左側が弓です。
間違った飾り方をしたからといって、
悪霊が襲いかかるという迷信はないですが、
せっかくご家庭に兜を置くなら、正しい飾り方をしてみてくださいね!
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