『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』土曜午後時間帯へ放送時間変更の衝撃

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※画像は『クレヨンしんちゃん』公式ツイッターより引用

長年に渡り、金曜午後7時と言えば『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』のゴールデンタイムでした。

なんと、2019年10月から、この2番組の放送時間が変更されるというのです。

移動先は『クレヨンしんちゃん』が土曜4時半、『ドラえもん』が土曜午後5時となります。

 

正にショックとしか言えないこのニュース。

特にドラえもんは放送40周年を迎えたアニバーサリーイヤーにゴールデンタイムからの降格という手厳しい仕打ちを受けたことになります。

今回はこの2番組についてまとめました。

帯番組から今の時間へ『ドラえもん』

ドラえもんの放送開始は1979年4月。

当初は月曜から土曜の帯番組として、毎日10分枠で放送されました。

 

当時、ドラえもんは空前の人気を誇っていました。

きっかけは1974年の単行本発売です。

毎年読者が入れ替わり、中学生以降はまず読まれることがない学年誌という枷の中に閉じ込められていたドラえもんが、広く手に取られる単行本の世界で大きく羽ばたいたのです。

 

実は『ドラえもん』は当時終了の危機にひんしていました。

1973年には日本テレビ系にて最初のアニメが制作されるも、制作上の都合から半年で打ち切り。

世間的には不人気だったとされる日本テレビ版ドラえもんですが、実際には制作会社の解散が放送終了の理由でした。

 

とはいえ、どちらにせよアニメが終了したのには間違いありません。

近年と違ってアニメが終われば漫画も終了することが常識だった当時。

『ドラえもん』の漫画も終了する方針が徐々に固まっていました。

1974年の2月に発売される、学年誌の最終号となる3月号の原稿を準備していた藤子・F・不二雄も、真剣にドラえもんを終えるか悩んだとまで言われていました。

しかし、彼はどうしてもドラえもんのことが忘れられませんでした。

並行して立ち上がった新作を書くことなどを条件に、ドラえもんの連載は続行となります。

 

そんな逆風の中で単行本の発売が開始されましたが、当初は出版社である小学館もヒットを期待していませんでした。

その目的は、新興レーベル「てんとう虫コミックス」の初期ラインナップを揃えるためだったとも言われています。

小学館としては藤子・F・不二雄にドラえもんを諦めてもらう意図があったという噂まで存在するところからも、その期待度の低さが伺いしれます。

 

単行本は当初6巻まで確約の上で、売り上げ次第で継続とされました。

6巻の最後は7巻の最初の話「帰ってきたドラえもん」と前後編を構成する名作「さようなら、ドラえもん」ですが、売り上げ次第で本当にさようならで終わってしまう可能性もあったのです。

 

ところが、ドラえもんの単行本は大ヒットを記録。

当然のごとく単行本の刊行は継続され、ドラえもんは命脈を繋ぎました。

それどころか、事実上のドラえもん専門誌としてコロコロコミックが発刊され、再アニメ化も決定するほどの人気を獲得することとなったのです。

 

帯番組時代は本放送こそ関東ローカル枠での放送でしたが、放送開始週の週末からは日曜朝に全国ネットで3本ずつの再放送が行われ(初週の時点で月曜から土曜の6本が放送されたので可能だった)、こちらが全国的なヒットの起爆剤となります。

「せっかくの日曜日、子どもに朝一番で起こされるのが辛い」と親からの苦情が殺到するほどだったと言います。

人気を受けて作成された映画『ドラえもん のび太と恐竜』も大ヒットし、「毎年1回映画を公開する」という子供番組の常識を作り上げるパイオニアとなりました。

 

この帯番組&再放送という形態は3年続き、1982年には晴れて現在の金曜7時に移動、黄金時代を迎えます。

当時はドラえもんのヒットを起爆剤とした藤子不二雄ブームが到来しており、他の藤子不二雄作品も次々アニメ化されました。

87年から89年にかけてはニュース番組の編成の都合上、10分前倒しで放送が行われたものの、ほぼずれること無く37年以上に渡り金曜午後7時代前半という枠を守り続けてきたのです。

 

2005年には声優・スタッフ陣の総入れ替えという形で良くも悪くも話題を振りまく事となりましたが、放送枠は変更なしという高待遇を受けていました。

総入れ替え当初こそ迷走が見えたものの、ここ数年は安定して面白い作品を放送し続けていただけに、枠移動は残念に思えます。

映画もきっちり人気を博し、むしろ声優交代前よりも評価が高い作品も出てきていたというのに……ムラはありますけどね。

 

テレビ朝日開局から60年。

局の歴史の半分以上という長期に渡り堅持されてきた枠がずれるのです。

もはや一大事件と言えるでしょう。

時間帯移動からの復帰も『クレヨンしんちゃん』

クレヨンしんちゃんは、1992年に放送が開始されました。

当初は月曜7時からの放送でしたが、1996年に金曜午後7時30分という現在の放送枠に移動してきます。

2000年には『ミュージックステーション』のフライングスタートに伴い、放送時間が24分に短縮され、2002年には土曜午後7時へと放送枠が移動されました。

これは金曜午後7時半に同じ制作会社の新作『あたしンち』が編成されたためです。

土曜午後にワイド枠が設置され『あたしンち』がローカルセールスに移行した2004年には現在の午後7時半に帰ってくることとなりました。

移動後は一貫して24分の放送枠を検事してきましたが、こちらも15年目にして移動となります。

2009年には原作者の急死という不幸に見舞われるも、番組は継続することとなりました。

 

2016年には、しんちゃんの父親・ひろし役の藤原啓治が病気療養に伴い森川智之が代役となります。

3年経った2019年現在、藤原は業界に復帰しているものの、他の番組を含めレギュラー出演がない状態となっており、やはり代役が継続中です。

 

2018年には長年主役を務めてきた声優・矢島晶子がしんのすけ役を降板。

こちらは正式に小林由美子に役を譲った形です。

 

原作者の急死を乗り越え、主役声優の交代も乗り越えた先に待っていたのがゴールデンからの降格というのは、かなり寂しさを感じます。

 

ドラえもんとは特に最初に金曜午後7時30分枠にて放送されていた時期に積極的にコラボが行われた他、現在の枠になってからは番組外でドラえもんとセットとして扱われることが増えていきました。

こちらも関連事業が堅調な推移を見せており、月曜時代が4年、土曜への移動も2年間で終わったことから20年以上に渡り現在の枠で放送され、完全に定着していた中での枠移動となります。

ただ、ドラえもんに比べると若干ながらジャーニーマンのイメージはあるので、ショック度合いは大きくない気もします。

ショックであることに変わりはありませんが。

理由は視聴率か?

枠移動の理由は何なのでしょうか?

調べてみると、両者ともに徐々に視聴率が低下していたことが判明しました。

2010年代に入るまでは10%程度を維持し、サザエさん・ちびまる子ちゃんに次ぐ高視聴率アニメの地位を誇っていた両番組ですが、ここ数年は1桁が標準、他の全日帯アニメ(深夜アニメでない作品)と競い合うという形になっています。

また、ゴールデンタイムでなくとも視聴率が獲得できるという見方もあるのかもしれません。

前述のとおり競い合う形となっていた他番組は、全てゴールデンタイム外の番組でした。

更にいうと、ほとんど土日の番組が上位を占めています。

 

かつて、ゴールデンタイムのアニメが減少した原因について、ある関係者が「習い事などで家にいない子どもが増え、商売として成り立たなくなった」と明かしたことがあります。

また、日曜朝に移動した『ワンピース』や、土曜午後に移動した『名探偵コナン』は放送継続中で、ヒットが続いているという点も注目に値するでしょう。

 

子ども向け番組は子どもたちが休みを満喫しながらテレビにかぶりつける土日に集中させ、極端な視聴率競争から保護するほうが利口なのかもしれません。

 

金曜夜といえば『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』という時代が終わってしまうのは衝撃ですが、視聴率競争から開放され、伸びやかな作品として続いてくれることを期待しています。

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