フライトシミュレーションゲームというジャンルがあります。
純粋に飛行機を操縦するシミュレーションゲームです。
かつて大ブームを巻き起こしたジャンルです。
しかし、現代のゲーマーからすると「そんなニッチなジャンルがブームになったなんて信じられない」と思われるかもしれません。
その感覚は最もだと思います。
今は殆ど廃れてしまいましたので……。
90年代の大ブーム
フライトミュレーションゲーム、通称フライトシムは、
1990年代にブームを巻き起こしました。
そのきっかけは、シミュレーションゲーム全体の流行と、PCの性能向上。
『シムシティ』が大流行した結果、
他のシミュレーションも底上げされる形で注目を集めました。
そんな当時はPCの性能向上も著しく、
特にグラフィックではリアルタイムレンダリングの3DCGがゲームを楽しめるクオリティで定着したことが、
フライトシムの人気を後押ししました。
飛んだ通りに景色が変わり、立体的な空・地上の描写。
もともと、飛行機は人気の高い存在です。
多くの人が、大空を飛ぶことを夢見ます。
そんな中で、(当時としては)写実的なグラフィックを持ったフライトシムが多数登場し、ブームを呼んだのです。
ただ空を飛ぶ快感
フライトシミュレーターは、基本的に飛行機を操縦することをメインとしたゲームです。
エースコンバットのように戦闘機による空戦をメインとしたものは、
フライトシューティングというサブジャンルに分類されることもあります。
楽しみの本質は、ただ空を飛ぶこと。
ガチで勉強を欠かさない飛行機野郎はもちろん、
もしもパイロットになれるなら一回ぐらいなってみたい人にとっても、
空を飛ぶ夢を叶えられることに魅了されること間違いなしです。
一部施設で行われているフライトシミュレーター体験機には、
いつも長蛇の列ができます。
それほどに、人は空に憧れているということですね。
これを自宅で、気軽に体験できるとなれば、
買う人が出てくることも頷けると思います。
フライトシミュレーターの王者『マイクロソフトフライトシミュレーター』
フライトシミュレーターには、絶対的な王者がいました。
それが『マイクロソフトフライトシミュレーター』です。
1982年の登場以来、フライトシミュレーターというジャンルを常に切り開いてきました。
しかし、同シリーズの最新作『マイクロソフトフライトシミュレーターX』がリリースされたのは2006年。
実に14年に渡る休眠期間に入ってしまいました。
開発チームが解散後もsteam editionがリリースされ、多くの公式アドオンによりグラフィックは相応に向上していますが、
やはり旧世代である点は覆せない状況です。
代わりに近年のパソコンであれば相応に動くという利点もあります。
steam edition一番の弱点は、
日本語対応になっていない点。
有志の手による日本語化パッチはありますが、
導入に一苦労なのは弱点です。
現在トップを走る『X-Plane 11』
現在のフライトシムのメインは、
『X-Plane 11』です。
2017年にリリースされ、現代のPCスペックに合わせた美麗なグラフィックと、
リアリティを追求した操作感が魅力のゲームです。
公式に日本語に対応済みで、
日本人でもとっつきやすくなっています。
steamではセール等で値引きされることもあるため、
今からフライトシミュレーターに触れるならこの一作となります。
最新作『マイクロソフトフライトシミュレーター』が登場
14年の眠りについていたマイクロソフトフライトシミュレーターの歴史に、
最新作がついに登場する運びとなりました。
タイトルはズバリ『マイクロソフトフライトシミュレーター』。
2020年発売予定で、現在開発中です。
現代に合わせた最高級のグラフィックは、
BINGMAPの衛星写真を生かした、リアルな地形となっているとのこと。
現在はテスター向けにα版がリリースされており、開発は順調なようです。
王者の帰還に、今から期待が高まりますね。
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